みなさん、こんにちは。
学習教室サクセス 中野教室 教室長の吉川です。
2学期の期末テストも初日を迎え、今月末からは冬期講習もスタートします!
中3生はいよいよ志望校を決定しないといけない時期となり、今回は今年の高校入試に関してです。
すでに既にご存じの方も多いかと思いますが、今年度の公立入試における各高等学校の募集人数が確定しました。
今回はこちらの話題に関して、そしてこれから推測できることを可能な限り、書かせていただきます。
あくまで”推測”ですので、必ずしもこうなるということではありません。ご注意ください!
まずは「なぜ募集定員が減るのか?」についてですが、この募集定員というのはその年の中学3年生全体の人数により、変動します。
例えばですが、昨年の中3生が5万人に対して、今年は4万人(△1万)にも関わらず、各高校の募集人数に変更がなければ、それだけ定員割れする高校が多発しますよね。
ですので、毎年、中3生の総人数に対する微調整が行われています。
実際、今年度の中3生は兵庫県下で4万3,100人で昨年と比べ「1,753人減」。
2学区に絞ると、13180人(去年)→12340人(今年)で「840人減」となりましたので、それに併せて、600人分の15クラス減となりました。
近隣に絞りますが、クラス減となった高校は以下です。昨年度の募集人数や倍率も記載しておきます。
毎年一定数の塾生が受験する、市立伊丹や武庫荘総合も含まれている他、宝塚市では県立宝塚以外の3校など、これだけの高校の募集人数が40人減(1クラス減)となります。
下線部の部分は推薦が絡み、各定員の減る割合が不透明ですが、下記の例からこのようになるのではないかと思っています。
尼崎北のように推薦と一般での割合に偏りがある場合は、おそらく一般の定員を△40とし、西宮のように推薦と一般の定員が同じもしくは割合が近い場合は、ともに△20とするのではないかと思います。
ですので、今年度の武庫荘総合はともに△20とし、尼崎西や西宮北、宝塚東は一般を△40として記しています。
次に、これだけの定員減が近隣であると、「各高校の倍率に影響が出るのか?」
この点がおそらく不安や心配に感じられる部分かと思います。こちらも過去の例を元に考えてみましょう。
19’年度の際には県立伊丹が1クラス減となり、その影響もあり伊丹北が急に倍率が跳ね上がるという現象があったことは事実です。
この倍率の上がり方は県立伊丹のクラス減ということに加え、伊丹北の前年の倍率が定員を割っていたということも相まってではあると思いますが、ある程度レベルが近いことや高校の位置もそこまで離れていないことを踏まえると、どうしてもクラス減の学校を避ける傾向はあります。
となると、今年度のケースで考えた場合は市立伊丹と武庫荘総合がクラス減なので、普通に考えれば伊丹西の倍率が跳ね上がっても不思議ではありません。
要因としては、市立伊丹にギリギリ合格できるかどうかの層が伊丹西に志望校を1つ下げることや武庫荘総合を受験予定だったがクラス減だと怖いので、同レベルである伊丹西に変更する層も一定数いるでしょう。
ただ、市高を諦めた子が伊丹西ではなく、伊丹北高にするという流れも出ます。
この流れがどの程度生まれるかで西高の倍率にも少し影響するでしょう。
いずれにしても元々、伊丹西を第一志望にしていた子どもたちは厳しい戦いを強いられることになります。
他にも尼崎双星の倍率も上る可能性はありそうです。伊丹~尼崎エリアは元々激戦区です。
人口減とはいえ、この地区に一気にきたのはやや酷です。
ただ、宝塚を中心にこれまで”無風地帯”だった、ややアクセスの悪い山手の学校にもメスが入ったので、全体的に動いてきた感はあります。
中3生に言えることとして、どれだけの倍率になろうが合格に必要な合格最低点が「大きく」動くことは実はありません。
合格点にさえ達せられば合格を掴めるので、とにかく入試までひたむきに勉強に取り組んでください。
どうにかなるでしょ!という暢気な気持ちは捨て、適度な危機感を持って日々の勉強に励んでほしいと思います。
今日から始まった期末テスト、基本的にはこれをもって内申点は確定します。
1点でも良い点数を取り、少しでも内申点を上げてやる!という泥臭さを持って、やれることをやっていきましょう。
そして、2学期の期末が終われば試験当日の科目試験に向けた準備をしないといけません。
今月末からは冬期講習がスタートします。今年は厳しい受験が予想されますが、とにかくやるしかないです。
勉強時間をどうにか確保し、志望校合格を目指してがんばっていきましょう!