リフォームの工事などでは、悪徳業者が安い資材を混ぜて使ったり、手抜きの施工をした場合など、素人目ではほとんど見抜けません。塾の場合、どうでしょうか?
個別指導の塾であれば通常、何らかの形で授業の形跡を残すことがほとんどです。
学習単元や、どのページまで進んだか、また集中や理解度合いがどうだったか、などの記載もされます。第一、お子さま自体はその授業を受けており、わかりやすさや様子なども伝えることができるので、明らかな“手抜き授業”は起こりにくい状況ではあると思います。
ただ、個別指導の場合だと、パーティションが立てられてる場合が多いです。
そのため、死角が発生し、講師と生徒が何を会話しているか、どういう授業をしているかなどが教室責任者から見て分かりづらい場合もあります。
そこで、生徒がやる気を損なうような言葉をかけていたりすることも起こりえます。
(当塾は、パーティションは敢えて立てず、全員の表情が見える風通しの良い空間を心がけています)
また学生講師が、予習(準備)不足で授業に臨むというようなこともあるかも知れません。
そういったことに塾長や教室長が敏感で、目を光らせている場合は、そういうことも少ないと思うのですが、全ての塾・教室がそうとは限りません。
保護者目線で考えたとき、授業を丁寧に行い、またお子さんを人として大切にしてもらえるような授業を塾にしてもらうには、どういう方法があるでしょうか?
色々と方法はあるかも知れませんが、まずは保護者がお子さんの性格や状況など、どんどん伝えることだと思います。塾の方からどんどん聞いてくれる場合などは、特に話しやすいと思います。
教室長責任者も実際の授業担当者もそれを知っていると、「力になれるよう頑張ろう」と気合いも入りますし、より良い提案も生まれてきます。
私は以前、ある保護者の方からこういうことを聞いたことがありました。
「この子は未熟児で生まれてきて、本来の予定日からすると1つ下の学年だったんです。だから体つきも同じ学年の子たちに比べて小柄で、でも人一倍努力をしようとする子で…」
僕はこれを聞いたとき、何とか手を尽くして力になろう。いや、ならなければ!と強く思いました。
保護者の方が、塾に入れた背景やその子の性格やちょっとしたエピソードも塾まで伝えてもらえると、担当者は俄然熱くなります。こんなことまで言うのはちょっと、、、と躊躇してしまうようなことも一度ぶつけてみられてはいかがでしょうか?
逆に、そういう思いをぶつけているの、何ら響いている感じのしない塾はちょっとどうかと言うことになります。