さて、今年も受験生にとっては受験勉強が本格的にスタートしています。
そんなとき、何に注意しないといけないか?という話です。入試までの期間を考えると、
モチベーションの維持→安定した学習時間の確保がやはり大切です。
やる気があるときはめちゃくちゃ勉強するけど、やらないときはさっぱり。
こんな感じで、ムラがありすぎるようでは、力は付きにくいです。
一時的にやる気になった「瞬間最大風速」よりも、やる気があまり湧かなくてもどうにか捻出する「最低限確保する勉強時間」の方が大切だったりします。
モチベーションが下がる時というのはだいたいパターンが決まっていて、成果が実感できないときです。
やっているけど、「しっかり力になっているか」が不安だったり、いくらやっても覚えられないとか、実力が上がってこない感じてしまう時です。
この焦る気持ちはよく分かります。スポーツの練習も同様だと思います。
しかし、このときにも勉強量を落とさずに「やりきれるか?」が大切なポイントです。
残念ながら勉強時間と学力は正比例の関係ではありません。
やればやるほど、正比例的に例に学力が上がってくるという単純なモノではありません。
最初の方はやればその分伸びますが、途中から伸び悩む時期が出てきます。
学習を進めていく上で、一定時間やれば、通常どこかで頭打ちします。ですが、そこでひるまずに勉強を積み重ねられれば次の「壁」を超えられて、さらに力が付きます。
これをプラトー現象と言います。無事突破できたとしてもまた次の壁に、という繰り返しです。
ありがちなことは、頭打ちを感じたことによって学習意欲が減退し、学習時間が短くなってしまうことです。
この時、このプラトー現象のことをあらかじめ知っていれば「今がそういう時なんだ」「頑張り時だ!」ということを自分に言い聞かせて乗り越えられます。
スタディーサプリの英語講座で絶対的な人気を誇る関正生先生が、著書の中で書かれていた象徴的な具体例を紹介します。
例えば英単語の記憶などは、繰り返しやらないと成果が出ない典型例です。
当然何周もやって、定着を図るわけですが、成果が出始めるのはその「終盤」であることを明言されています。
例えば、一定数の単語を覚えるため最低限「6周」学習するのが必要だったとします。
その暗記作業(学習)をする際、最初の4周までは大変だぞと。
効果もあまり実感できないし、時間もかかるし、離脱者も多く出るかも知れない。
しかし、5周目以降は手応えを感じ、必ずブレークポイントを迎えるとのことです。
これは関先生の「経験上」、絶対にそうだと強く断言されています。回数に関しては個人差があるかも知れませんが、まさに本質的な部分だと思います。
プロテニス選手の松岡修造さんの日めくりカレンダー「まいにち、修造!」にもこんな言葉があります。
次に叩く一回で、その壁は破れるかもしれない
いい言葉ですね。
こういう視点も持ちつつ、受験勉強、気合いを入れて臨みましょう!
【まとめ】「プラトー現象」を事前に知っていたら、安心して努力を続けられる!