岩田です。
さあ、中3の大勢の子たちにとって大一番(=公立一般)が残っているので、そこに向けて頑張っていくこととなります。
3月11日(金)の公立の一般入試での倍率(第一希望)が「仮」確定しました。
伊丹や近隣高校の倍率は以下の通りです。※( )内は昨年の倍率です。あと、志願変更期間がありますので、多少数字は動く可能性があります。
【近隣高校の倍率】※兵庫県教委 令和4年2月28日現在
〔伊丹・川西〕
●県立伊丹…0.98(1.19) ●市立伊丹…1.53(1.13) ●伊丹北…0.62(1.05)
●市立伊丹(商)…1.40(0.45) ●伊丹西…0.97(1.14) ●川西明峰…0.64(0.79)
〔尼崎〕
●尼崎稲園…1.60(1.34) ●尼崎北…1.19(1.03) ●市立尼崎…1.10(1.24)
●尼崎双星(普)…1.29(1.36) ●尼崎双星(商)…1.10(0.90) ●武庫荘総合…1.00(1.32)
●県立尼崎…1.03(0.93) ●尼崎西…0.88(1.30) ●尼崎工業(機)…0.98(1.13)
〔宝塚〕
●宝塚東…0.87(0.70)
今回、特筆すべきは、市立伊丹高校の高倍率です。普通科で定員160人のところ、245人の志願者がいます(倍率は1.53倍)。
商業科でも、定員20人のところ、28人の志願者がいます(倍率は1.40倍)。市高はやはり人気なので、こうなることはある程度予想されていましたが、ここまでの高倍率に膨れ上がってしまいました。
県立伊丹が今回、定員増になったのですが、あまり多くはそちらに流れませんでしたね。尼崎稲園も1.60倍あり、厳しい戦いを強いられることになります。
それらをよそに、その他の伊丹3校は、落ち着いた倍率となりました。これはここ10年以上の期間で見ても珍しい現象です。
伊丹北(0.62倍)や伊丹西(0.97倍)、県立伊丹(0.98倍)と軒並み、第1希望としては定員割れです。(ただ、全員受かると言うわけではありません。その点は後ほど…)
高校側の募集活動としては、市立伊丹の”一人勝ち”状態が生まれましたが、いざ受ける方としては、厳しい状況となってしまいました。
もう自分を奮い立たせ、やるべきことを自分に課し、意を決して戦い抜くしかありません。
尼崎にしても、尼崎稲園に大きく集まり(1.60倍)、学区内2~3番手校の尼崎北や市立尼崎などは、そこそこの倍率に収まりました。尼崎双星が一定集めていますが、今回は武庫荘総合や尼崎西などではそれほど志願者数は伸びませんでした。
伊丹にしても尼崎にしても、今年は2極化がやや目立つ出方となりました。(程度は伊丹の方が高いです)
一応確認しておきますと、第1希望が定員割れしているからと言って、「全入」と言うわけでは決してありません!!ここは本当に油断したらダメです。例えば、尼崎稲園が不合格で第2希望の県立伊丹に回ってくる子たちが相当数いるはずですので、そこも見込んでおくと、県立伊丹の実質の倍率は1.10~1.20程度だと思っておいた方が良いでしょう。
このように、第2希望として出願している人もいるので、第1がダメで第2に回ってくる子も出ます。例えば川西明峰などは倍率も低く、一見ラクに思えるかも知れませんが、第2希望が「352」(去年は432)もいます。同様に伊丹西も「248」、伊丹北も「102」です。
川西の北の方ならいざ知らず、このあたりの子らはどこを受けるにしても、ラクな受験はないので、もう覚悟を決めてやってもらうよりほかありません。(第2希望の問題を考えなくて良いのは、学区内1番手校のみです)
さて、塾では中3は3月5日(土)に「入試予行演習」をします。全く同じ科目順・時間・昼休みなどを設定し、当日と同じようにやってもらい、そのあとフォローをしていく、という最後の仕上げをして戦いに望んでもらう予定です。
「ラクな勝負は一切ない!」と、強い気持ちで臨みましょう。保護者の皆さまもどうぞ、健康管理や励ましなどお願いします!