おはようございます。岩田です。
早い者でもう6月です。かなり暑い日が続くようになりましたね。
月初ですので、今日からニュースレターなどをお配りすべく色々と準備をしております。
さて今日はしばしば言われる
「勉強は量と質、どっちが大切なのか?」
という問題について考えてみたいと思います。
これは昔からよく言われますね。たまにそれっぽいことを質問されることもあります。
ただこれって、あたかも二者択一であるかのように扱われるんですが、冷静に考えるとこの問いって二者択一で捉えちゃダメだと思います。
量or質のどちらかを選択できるような種類のものではありません。もちろん量と質、両方とも伴っている方が良いに決まってますから。
ただ、真実&結論はきっとこうです。↓
「質」にたどり着くには「量」が必要
最初から勉強の「質」をいきなり良くすることはできません(それを目指すことは大切ですが)。
まずは「量ありき」で取り組み試行錯誤を繰り返し、無駄な部分をそぎ落とし、足りていない部分を取り入れていきます。
その繰り返しで自分にとって最も質の良いやり方に近づくというのが現実だと思います。
「ウチの子は勉強の仕方がまだ分かっていないんです」
という保護者のお声をお聞きすることがありますが、成果を実感できる勉強法を確立するための「量」が不足しているケースがほとんどです。
あと、この点に関してもう1つ!
たまに「量をこなしているのに、成果が出ない」という声もあります。本当にもう、メチャクチャ勉強していると。
その場合どうかという場合ですが、思うことは2つあります。
【1つめ】実戦的な問題演習をしているか
スポーツでもそうですが、試合前なのにずっとランニングや基礎の反復練習だけしているのでは試合に勝てません。
やはり試合形式の練習や練習試合をしないと成果は出にくいです。
過去問を解く、邪魔が入らない状態を作って時間を計って問題を解く、などの実戦に近い形でやってみて、自分に何が足りないかを痛感できる場を作りましょう。
【2つめ】問題の「見切り」が早くないか?
集中学習の時を見ていてもそうですが、解答冊子を机上に置いて、すぐ見られる状態で勉強している子って一定数います。(答えを写していたら論外ですが…(-_-;))
ちょっと考えて、分からなかったらすぐに見る、というやり方をしているのでしょう。
本当に分からなければもう答えを見るしかないのですが、「どれだけ粘れるか」がキモだったりします。
ああでもない、こうでもないとうんうんうなって脳みそに汗をかいた問題って、イヤでも記憶に残ります。わからない→じゃあ答えを見よう!と反射的にいくのではなく、いけるところまで自分の頭で試行錯誤してほしいです。試行錯誤によって、脳内の解法ルートという道が確実に太くなります。
高校数学の名著『フォーカスゴールド』著者の竹内英人先生の講演を去年聞いたのですが、竹内先生も同様の事を強調されていました。
竹内先生の場合はもっと細かくて、フォーカスゴールドの解答・解説は「隠しながら、1行ずつ見る」ことを提唱されています。
つまり、解答の上1~2行を見てハッと解法に気づくようであれば、解説を全部見ずにやるべきで、その方が自分でできる力がつく、ということです。
定期テスト前の取り組みとしては、しっかりと「試行錯誤できる時間を確保する」、という意味でも学校のワーク(課題)は早めから取り組んでおいた方がよいですね。
せっかく貴重な時間を費やしている勉強。
成果に結びつけられるよう引き続き、頑張っていきましょう!