みなさん、こんにちは!
学習教室サクセス 中野教室 教室長の吉川です。
歳月人を待たず。2024年も残すは1ヶ月となってしまいましたね。
塾では今月より冬期講習がスタートしています。受験生のみなさんは志望校合格に向けてこの冬はしっかりと取り組んでいきましょう。
中学生のみなさんは先月に期末テストを終え、高校生のみなさんは期末考査中です。
集中学習の時や生徒さんとの日々の会話の中で私が感じることを少し紹介したいと思います。
内容は…
「量より質というのは前提として勉強時間を確保した上」
要は勉強の仕方についてです。
社会を勉強している生徒さんがきちんと集中して問題演習をしています。
その後、解答を取り出して丸つけを始めました。合っていた問題に丸をつけ、間違えた問題に答えを記入する。
この作業を取り組んだページ分繰り返して、テキストを閉じてしまいました。
その様子を見た私はすかさず、以下の内容を伝えました。
「今の間違えた問題の確認はした?見直し、解き直しをしておかないとせっかく頑張って取り組んだのにテストの時に同じような問題が出題されても正解できないよ。それってもったいないよね。」
特に社会のような暗記科目は問題文と答えをセットで覚えていくべきです。そしてそれを何度も繰り返していく。
例)儒学を説いた~~~。の問題文に対しては相当な確率で答えは孔子となります。
問題文中に「儒学、儒教」とあればその問題の解答は「孔子」といった具合です。
例えるならば、百人一首大会で何枚取れるかを競う際に上の句と下の句のすべてを覚えようとする人はいないと思います。
上の句で「むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに」とくれば、下の句は「きりたちのほる あきのゆふくれ」で確定です。
その理由は他の和歌で上の句が「む」ではじまるものはなく唯一のものなので、「む」と聞こえた瞬間に「きりたちのほるあきのゆふくれ」を取ることができます。まるでクイズをしているかのように覚えると捗るかもしれません。
このように社会の場合は問題文と答えをセットで覚えていく必要があります。
いくら答えだけを覚えたとしても、どの問題に対する答えなのかリンクしていないことには正答できません。
さらに、この勉強の仕方でワークを1周しかしなければその定着度は高いとはいえません。
何周もすることによって少しずつ分かる問題を増やしていき、テストの時に正解できる状態にまでもっていきます。
そして最後にでるでるプリントに収録している過去問などで実際に解けるかのチェックをしていきます。
すなわち社会などの暗記科目においては
1問解くのに時間をかけるのではなく1問1問にかける時間はある程度見切りをつけて、むしろ問題文と答えを確認することに時間を充て、何度も同じ問題を取り組む
その方が効果は見込めるでしょう。
分かる問題は解いて、分からない問題は飛ばす。そしてすぐに解答を手に取り、正しい答えを記入して”問題文とその答えを覚える。
1周するときの質にこだわるのではなく、2周・3周と量をこなしていくことが望ましいです。
同じワークを何周もしようと思うとそれなりに時間を要すので、取り組む時期を早める必要性もでてきます。
テスト範囲が配られてから取り組むのではなく、学校の授業で学んだタイミングにその該当ページを少しずつ取り組んでいれば、範囲表を配布された時にはある程度の課題ページを終えていることになります。
さらには学んだ時期と取り組む時期に時間差があればあるほど内容を忘れてしまい、難しく感じてしまいます。
同じ問題を解くにも関わらず無駄に時間だけがかかることになるので、コツコツと学校の課題(提出物)を進めていけると理想です。
正直言って勉強の仕方は人それぞれなので、ここに書いたことが必ずしも正しいというわけではありません。
さらには、言うは簡単だが実践するには難しいというのも分からなくもないです。
部活などもあり日々忙しいことも理解できます。
しかし試してみるだけの価値はあると思いますので、是非参考にしてみてください。
英単語や古文単語、社会(日本史・世界史)や理科の暗記分野などには活かせると思います。
誰しもが解ける問題が増えてきたり、内容が理解できると勉強への抵抗は低くなるのではないでしょうか?
そうなるためには量をこなすことはやはり避けられません。
今となってはみなさん九九を何不自由なく使えますよね。
ですが小学校2年生の時はしんどいながらも何度も何度も音読したり、書いたりして覚えたかと思います。
はじめは大変に思うかも知れませんが、その過程の中できっかけをきっと掴めるはずなので、チャレンジしてみましょう!
今年もサクセス中野教室にお通いいただき、ありがとうございました。
中野教室は10年目に突入し、今の中3生は第10期生となります。
これだけの月日が経ちましたので保護者のみなさまの中にはお付き合いが長い方もいます。
また、当時生徒だった子が今では講師として力を貸してくれている子も多く、さらには既に社会人となっている子たちもたくさんいます。
こうしてみなさまとご縁があり関わりを持てることを有り難く思いますし、私にできることでみなさまにどうにか貢献したいという一心で日々励んでおります。
来年も地域のみなさまに少しでもお役に立てるよう精進していきますので引き続きよろしくお願いいたします。
少し早いですが日々の感謝の気持ちを込めて、ご挨拶とさせていただきます。