戦慄のレポート「LINEによって2時間の学習効果が消える?」

ちょっと衝撃的な調査結果を耳にすることとなりました。

『2時間の学習効果が消える!やってはいけない脳の習慣』(川島隆太 監修・横田晋務 著)

という本からの調査内容です。

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約7万人のデータを元に導き出された結果によると、

 

LINE等の通信アプリを1日2時間以上やると、2時間の学習効果が消えてしまうとのことです。

 

書店で見たとき本の帯を見て、「さすがに、これは煽りすぎだろう。」と思ったのですが、気になったので購入してしまいました。

 

じっくり読んでみると、衝撃とともに納得感もありました。確かにLINEでのやりとりは、妙な「やった感」があって必要以上に疲れるからです。

 

ただ、普通の考え方でいくと、こうではないでしょうか?

スマホのやり過ぎは確かに良くないが、しっかり勉強もしていれば、大丈夫。

→「スマホを2時間やったなら、2時間勉強すれば取り返せる!」確かにそう思いますよね。

 

しかし、東北大学の川島教授らが7年間とり続けた調査結果によると、LINE等の通信アプリは勉強時間の長さに関係なく、使用時間が増えるほど成績が下がってしまうという傾向が見られたのです。

 

世間一般の認識では、「LINEなどを長時間だらだらやる子は自制心が低いので、そもそも勉強時間が短いだろう」となるかと思いますが、実は勉強時間「も」長い子が一定いたわけです。

 

ここには載せられませんが、本書にある表を見ると、勉強時間が2時間以上(△印)あっても、LINEを3~4時間・もしくはそれ以上やっている子は、「LINEを全くせず、勉強時間が30分未満」の子に学力で負けてしまうという結果です。

 

つまり、いくら2時間以上勉強しても同じぐらいLINEに費やしてしまうと、その学習効果が打ち消されてしまう、というわけです。

 

なぜそのような事が起こってしまうのでしょか?

 

川島教授らは「前頭葉の活動低下」が、その原因であるという仮説を挙げています。

 

通信アプリは「既読」機能や、複数人数でのやりとりもできます。それによって、相手が既読になったかどうかが気になり、何度も確認することになります。よって、集中力がそちらの方向に持っていかれることが要因になるのではないかとされています。

 

要は、グループ間でのやり取りなどで、誰が既読になったか・なってないか、などを気にして、そしてそれを逐一確認すること(・気にかけること)には相当な脳内の労力*を要するのだと思います。(*横田助教授らは「脳内の労力」という定義不十分な言葉は用いていません。岩田が要約して書いた語です)

 

まあ、何とも怖い話です。

 

ただ、実際問題として「LINEなしでは生きていけない(汗)」という状況になっている子が大勢いることも理解できます。

 

今さら手放すことは現実的に難しいので、「長くても30~40分程度にする」等の約束・ルール作りがこれまでにも増して大切になるのだと思います。

 

この本に書かれていることはこの点だけではありません。ご興味のある方は、ぜひ本書に当たってみられて下さい!

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この記事を書いた人

岩田英証のアバター 岩田英証 学習教室サクセス 塾長

生徒一人一人が安心できる居場所を目指しています。同時に、知的好奇心・やる気を刺激し、互いに高め合える環境を提供することで成長を支えたいと思います。この想いのもと、みなさんの可能性を最大限に引き出す教室運営に努めています。

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