兵庫の公立入試最前線2019 ~どうなる?今年の伊丹や近隣高校の動き~

伊丹市の高校受験専門の個別指導 学習教室サクセスの岩田です。

目次

11月の公立高校の希望校調査の近隣校

をまとめると、下の表のようになりました。

 

表の見方をざっと説明させていただきます。「9月希望者」と「11月希望者」は今年度の調査結果です。

「増減」は9月と11月の違い(動き)を表しています。

「昨年同時期比」は昨年度の11月時点での希望者数を表しています。

 

この「昨年同時期比」の部分を見ていただけると、今年の動向が分かりやすいかも知れません。

つまり「去年は○○という倍率だったが、それに比べて今年はどうなのか?」という観点です。

(以下の表は当塾で編集しております。誤記がありましても責任は負いかねますのでご注意下さい。正確な数値は、教育委員会のHP等でご確認下さい。)

後にも書きますが、例えば去年、倍率が「0.93」となった伊丹北ですが、同時期に比べ、今年は「+50」ということです。よって、去年みたいなこと(=定員割れ)にはならないぞ、ということです。ざっとそのように見ていただいて問題ありません。

 

ではまず、伊丹4校を見ていきます。

県立伊丹が定員減の280名となってしまったので、結局そこが、ほかの市内3校に影響を与えているという構図が見えます。

9月時点での希望調査で県立伊丹は「458」あったのですが、定員減の発表が反映された11月の希望調査ではかなり減らしての「395」となりました。「-63」という大きな動きでしたが、それでも去年の同時期(平成29年11月)とほぼ同様の数です(+1名)

ただ、定員が40人減っての「+1」ですから、実質的な高倍率化は
避けられないでしょう。厳しい戦いとなります。

県立伊丹“離脱組”が回った先は、伊丹北や市立伊丹、そして伊丹西や尼崎など広く見る必要があります。

 

中でも一定数が流れたと思われる伊丹北高では、ここ数年の定員割れ状態を今年は大きく脱するものと見られます。高倍率になるようには思えませんが、1.1強ぐらいの倍率に落ち着くのでないでしょうか。

 

市立伊丹の普通科に関しては、去年の倍率が「1.33」という高倍率でした。今年、高倍率となった去年よりも11月時点での希望調査では、何と「40人」多いんですね。これは、何ともアタマが痛いです。

 

通常、大学受験などと異なり、公立高校受験で倍率が1.38ぐらいを超えるといわゆる高倍率であるという状態に入ります。(教委などによる公的な是正施策が必要なレベルかと思います)今年の市立伊丹は、去年の県立西宮のように「1.81」(←これは異常!)に近いような高倍率に膨れあがる可能性もはらんでいます。

 

伊丹西は、9月~11月にかけて数はそれほど伸びませんでした。昨年の同時期と比べ希望数は「-59」。これは意外でした。ただ、11月の発表の直後ぐらいから、膨れあがった市立伊丹から流れている数(=ここに反映されていない数字)も絶対に一定数あるはずですので、もちろん油断はできません。

伊丹西もここ4~5年で難しくなっています。以前は「オール3あったら西高は楽勝」などと言われていた時代があったのですが、今は「オール3(=内申150)」ではちょっと厳しいですかね…。仮にオール3で受ける、となると当日かなり獲らないといけません。こちらも引き続き、頑張ってもらいたいと思います。

 

尼崎に目を向けていくと、稲園の倍率高騰はやはり近年目立ちます。今年も去年の同時期に比べ、「+55」。近年、同様に人気があるのが市立尼崎、武庫荘総合、尼崎双星ですが、今年は意外とこの3校の倍率は落ち着きそうです。去年までの激戦度合いは間違いなく、尼崎>伊丹だったのですが、今年は総合的にみると伊丹>尼崎と見てよいでしょうね。ラクなところがないので。

 

川西明峰、尼崎西、宝塚東などがやや落ち着いてくれているので、第1希望として、また第2希望としてこれらの学校を書いている子にとっては、ひとまずやりやすい材料となりました。が、上にも書きましたが11月の発表の後、他に流れている数(=ここに反映されていない数字)もあるので、安心はできないですよ!残りが少なくなってきましたが、引き続き頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

岩田英証のアバター 岩田英証 学習教室サクセス 塾長

生徒一人一人が安心できる居場所としての塾を目指しています。同時に、知的好奇心ややる気を刺激し、互いに高め合える環境を提供することで成長を支えたいと思います。この理念のもと、生徒さんの可能性を最大限に引き出す教室運営に日々努めています。

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