塾長の岩田です。
さて、3月12日(金)の公立の一般入試での倍率(第一希望)が「仮」確定しました。
伊丹や近隣高校の倍率は以下の通りです。
※( )内は昨年の倍率です。志願変更期間がありますので、多少数字は動く可能性があります。
●県立伊丹…1.20倍(1.05) ●伊丹北 …1.05倍(0.88)
●市立伊丹…1.13倍(1.14) ●伊丹西 …1.14倍(1.18)
●市立伊丹(商)…0.45倍(1.35) ●川西明峰…0.79倍(0.88)
●尼崎稲園…1.34倍(1.87) ●武庫荘総合…1.32倍(1.14)
●尼崎双星(普)…1.37倍(1.18) ●尼崎双星(商)…0.88倍(1.35)
●県立尼崎…0.93倍(1.05) ●尼崎北…1.03倍(1.05)
●市立尼崎…1.24倍(1.42) ●尼崎小田…0.90倍(0.98)
●尼崎西…1.32倍(1.09) ●宝塚東…0.70倍(0.75)
今回、伊丹4校では満遍なく散らばった感があり、非常に珍しいケースとなりました。
伊丹北はH31度入試以外は、ずっと第1希望で定員割れしていたのですが今年、定員を満たしました。
近隣では今回、市立伊丹の定員減という衝撃が走ったのですが、伊丹北や伊丹西に散らばり、うまく均されたといえるでしょう。
2年前の伊丹北のように、近隣校の”定員減による悲劇”みたいなことが起こらなくて、まずは一安心です。(この年、県立伊丹の定員減により、ずっと”無風”だった伊丹北が1.53に跳ね上がってしまいました)
ただ、同じく定員減となった武庫荘総合は1.3倍を超え、なかなかの負荷がかかることとなりました。
あと、尼崎稲園は去年の倍率が異様でしたので、少し落ち着きました。とはいえ1.3越えてますので、厳しい状況に変わりはありません。
伊丹4校や尼崎の人気校では一定以上の倍率、川西やほか、丘陵地高校ではややスカスカ気味という”いつもの構図”に変わりはないかと言えます。
強いて言うと、今年の異変は商業科が思わぬ志願者”減”だったことが言えます。
上にあるように市立伊丹と尼崎双星の商業は、かなり低く出ており、驚きの結果となりました。
ただ、今年のこの結果を見て「商業科は人気がなくなった」と言うのはやや早計です。入試は常に「揺り戻し」や「様子見」、そして「人気ゆえの敬遠」が常にあり、それらが水面下で微妙な”綱引き”をしています。今年のこの動向を見て、来年どっと志願者がくる可能性もあります。
ただ、数年これが続くようなら、1つの新たな傾向として見ることもできるかも知れませんが、今年のこの結果だけでは結論づけることはできないかと思います。
あと川西明峰は第1希望の倍率だけで見ると、一見ラクに思えるかも知れませんが、第2希望が「361」(去年は432)もあります。
伊丹西や市立伊丹、川西北陵、川西緑台に第1希望として点数が足りなかった受験生がそこに流れてきますので、実質的に「定員割れ」ということは考えにくいです。
それに関して言うと、第1希望の数と倍率は上にあげた数値ではありますが、第2希望としての志願がありますので、そこからの流れを考えると上記の”見かけの倍率+α”を見込んでおかないと行けないことは言うまでもありません。
毎年結論として言えることは、ラクな受験はないので、もう覚悟を決めてやってもらうよりほかありません。
中3は3月6日(土)に「入試予行演習」をします。全く同じ科目順・時間・昼休みなどを設定し、当日と同じようにやってもらい、そのあとフォローをしていく、という最後の仕上げをして戦いに望んでもらう予定です。最後の追い込みです!
下の写真は2月27日(土)、土曜コースでの模擬演習の様子です。