こんばんは。岩田です。
さて、今日は『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた』という本を紹介します。
「それは反則やろ!」(笑) みたいな本です。
このブログ上でもたびたび話題にする“勉強の方法論”ですが、私もそういう本はよく読んで紹介したり、塾生の皆に伝えたりしようとしています。
例えば10人の著者が書いた方法論を読んでいると、10通りのものが示されているように見えますが、中身を見ると意外と“その人独自の見解”は少ないものです。これは間違いなく断言できます。
パクりとかマネとかそういうものではなく、本質的な部分ってやはり古今東西、誰にとっても被るんですよね。スポーツの上達でも同じことは言えるのだと思います。その“被る部分”にコアな真実が詰まっているんじゃないか、とも思えるわけです。
そこで、この本の登場です。
勉強法に精通した2人の著者が勉強法の古今東西の学習に関する名著を100冊選定して精読し、その中で何度も出てきている要素を“大事な順に”40個挙げていくというものです。本屋さんの棚から、他の勉強本を一気に駆逐できるぐらいの威力満点の本です。(笑)
もうこの本を1冊読んでしまえば、他は要らないのではないかとすら思えます。(大部分の子にとって、実際この1冊で十分な情報量が入っています)
色んな本を買って読まなくても、これを1冊で大事な部分を外さず掴めます。挙げられている要素をここでも紹介しますが、良かったら購入されて何度も読んでもらうと良いと思います。
本書の構成は以下のようになっています。100冊から抽出した「出る順40」が以下のように分類されています。
●本当に大切な8つの基本ルール(1位~8位)
●さらによい学びを実現する12のポイント(9位~20位)
●学びを継続し、目標に到達する20のコツ(21位~40位)
特に最初の「本当に大切な8つの基本ルール」は、多くの著者が「大切」だと説く超頻出、出る順で8つの基本ノウハウです。項目に加えて、その概略や解説を少し付けさせていただきます。(小解説は岩田による)
1位 繰り返し復習する
当たり前だが、復習の回数が多いほど記憶は定着する。特に1回目の復習は「翌日まで」にしよう。復習を複数回すれば、脳がその情報を「必要」だと判断し、脳内にとどめてくれる。
2位 「目的」と「ゴール」を明確にする
勉強と通して、自分が「どうなりたいか」を明確にすれば、意欲が湧き、行動が具体的になる。すぐには難しい場合があるが、「勉強できた方がカッコイイよね」、ぐらいでもOK。
3位 上手な「休憩」で学びの「質」が上がる
だらだらやらない。休憩をうまく入れて、集中できる時間を最大化する。「とにかく長時間」やるのではなく、「集中した時間を長時間確保」する意識で。
4位 「ごほうび」でドーパミンを活性化する
ご褒美を設定すると、意欲が続く。「今週必死でやりきれたら、友達と映画に行く」など決めて、勉強と自分の楽しい事とリンクさせよう。
5位 ゴールから「逆算」して計画を立てる
学習計画やすべきことの把握は、試験日や範囲などゴール地点から逆算して立てよう。時間は有限。無駄を省いて自分の行動を最適化しよう。
6位 スキマ時間を活用する
待ち時間などをうまく活用しよう。スキマ時間が生じたらやることを常に決めて、持ち歩いておこう。
7位 「集中しやすい空間」をつくる
自分が絶対に集中できる環境を確認し、確保しよう。やる場所だけでなく、スマホを預ける、物理的に電源を切るなど、付随する条件面もいっしょに決める。
8位 一夜漬けはしない。よく眠る
睡眠には記憶整理の機能も。夜更かしや徹夜は脳のパフォーマンスを確実に落とす。しっかり寝よう!
どうだったでしょうか?1~8を紹介しました。学年などにもよりますが、これら8つのうち6つぐらい意識できていればまずOKかと思います。これは「ノーマークだった!」という項目があれば、ぜひ取り組んでみてくださいね!必ず浮上のきっかけになるはずです。