●どうなる、今年の公立高校入試
~定員発表!異例の「増減なし」に~
さて10月23日(月)に今年の公立高校の定員も発表されました。神戸新聞のネットニュースを見ると、「2021年度以来の定員減少」とのことでした。
少子化だし、減るのか…。と思い、よく見たら定員減と言っても、それは「兵庫トータルで」という意味でした。2学区単体で見ると結論として
2学区は定員の増減なし
という結果でした。2学区内で、定員が昨年と比べて「全高校、変更なし」というのは近年ではちょっと記憶にありません。まれに見る、動きのない年となりました。
どうしても“裏の数字”が気になるので、中3人口の動態を調べてみました。伊丹・尼崎だけで見ると、確かに「やや減少」という結果でした。(中3人口とは言っても、私立中の子も含まれているので、影響しない部分もあります)
〔中3人口の推移〕
・伊丹市:1795人→1741人(-54)
・尼崎市:3316人→3306人(-10)
・川西市:1250人→1323人(+73)
・宝塚市:2042人→2027人(-15)
※文部科学省「学校基本調査」より抜粋
近年の伊丹+尼崎の中3人口の増減と、それに伴う定員の増減を以下にまとめました。
〔令和3年度〕 2市で125名増 → 2市の高校で定員80名増
〔令和4年度〕 2市で277名増 → 2市の高校で定員40名増
〔令和5年度〕 2市で 64名減 → 2市の高校で定員増減なし
今年は、伊丹+尼崎で「64名減」となりました。ただ、そこに川西も含めると「+9」という数字も出てきます。
そこから見ると、今回の「定員増減なし」は妥当なのかなあ…という気もしますが、川西の高校は総じて低倍率で、伊丹への流入が多いことを考えると、決してラクな状況とは思えません。市立伊丹などの中上位の人気校の定員増は今回、ありませんでした。(市立伊丹高校は施設キャパの関係上、定員増は難しいという話はよく聞きます)
伊丹の人気校は川西市中~南部からの受験生も多いです。そして近年の2学区内の倍率格差は広がりつつあります。それに事前調査からは把握しきれない志願者増もよくあります。どこの高校を受ける子も油断はできませんので、心してかかりましょう。