◆「正しい志望校」なんて、あるのだろうか?
~自分が通う高校の不満をGoogleマップに書き込む人~
さて、この時期といえばやはり志望校の決定です。高校入試寄りの話をします。志望校に関して自分の決定が本当に正しいと言えるのだろうか、そんな不安は尽きないと思います。「入ってから後悔しないだろうか」「ついていけるだろうか」「充実した高校生活を送れるだろうか」迷いは尽きません。それはよく分かります。
入ってから思っていたのと違った、という思いからでしょうか。自分が通う高校を悪く言う子たちも意外といるものです。先生の批判をしたり、雰囲気が悪いとか…。辛いことがあったり、色々と思うところはあるのでしょう。例えばGoogleマップのレビューとかを読んでいると、なかなか辛辣なコメントが多い高校もあります。不満を持った在校生・卒業生が色々と書いているのでしょう。そんな先輩の話を聞いていると、受験生はつい不安になってしまうものです。
そういう不安を持った子たちがいたら、言いたいことがあります。
「自分の決定が正しかったか?」と問うのではなく、
「自分の決定を正しいものにしよう」ということです。
「決定が正しかったか?」なんて、結局よくわからないものだと思います。
私自身も高校・大学の選択が本当に正しかったのかなんて、未だによく分かりません(笑)。もっと他に道があったんじゃないかと、チラッと頭をよぎることがありますが、もう終わったことだし色々考えても仕方がないし、完全に割り切っています。
それよりも、今の学校生活を良くするために何か動いた方が、何倍も楽しいです。“後付け”だったとしても、自分の決定に自信を持てて、やっぱり正しかった!という気持ちは清々しいものです。
所得や学歴よりも「自己決定」がその人の幸福度を決める、という昨今の研究もあります。自分の決定によってできた環境の中で生きていると実感できることは、幸福な人生の大きな要因となるようです。
すみません、何だか話が大げさなことになってきましたが、入った先での不満はあまり言わずに、自分の決定に一定の納得感を持って過ごしてほしいなあと。そして、“後付け”でも何でも良いから、入ってしまった後は、自分の決定が正しかったんだ、という現実を自分で”作っていく”ように気持ちを切り替えられた方が楽しいのではないかと。
志望校を念入りに考えることはもちろん重要です。重要ですが、最後に自分の中で踏ん切りをつけるのはこういうマインドだと思います。(↓写真は受験生にお配りしている「合格米」です(^^))